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匝の家 – Sou-
Nagano 12,2003
長野県長野市
構造
木造 地上2階
建築面積
107.23 ㎡
延床面積
132.99 ㎡
施工 (株) ウィズホーム 新建築 住宅特集 2004-09 掲載
Photo: Hiroshi Ueda
長野市内のオリンピック会場となった施設群と程近く、閑静な住宅の建ち並ぶ一角に敷地は位置している。 住まい手は、プライバシーを確保しつつ、明るい部屋でくつろぎたいという想いがあり、結果、周辺環境に対し、壁をめぐらそうという、自然な解答に至ったと我々は考えている。さいわい敷地は65坪程あり、十分な中庭をとることが可能であった。外壁は、外部からも内部からも程良い高さで、周囲の家々を遮ぎるように抑えている。
居住スペースは、LDK、主寝室、2階の子供のスペースとコンパクトにまとめている。主寝室、2階の個室、水廻りは南側の庭に面するように配している。また、庭を両袖にした居間は、南面を壁で遮りながらも、上部の吹抜に面して壁面いっぱいにトップサイドライトを設け、やわらかな光が居間に注ぎこむようにした。 居間の中庭に面した開口部は、建物内に全部引き込み、収納できる形に納めている。これにより居間は2つの庭とつながり、上部への抜けも相まって、視覚的な広がりと開放感を生み出している。 この庭によって今まで存在し得なかった場が、新たに生まれることの意味は限りなく大きい。庭とは、遊び、憩い、眺める場であり、家と庭は本来切り離すことのできないものである。内部と外部をつなげることで、続き間としての和室の空間の機能を、庭に求めることにもなる。
匝(そう)とは、めぐる、ゆきわたる意を示す。清風匝地。開け放った居間は、庭と一体となり、風が抜け、光がまわり、雲が流れる様を感じることができる。この家が、家族にとって自然と共にそこに在るための器となることを願っている。 陶芸ギャラリー ・カンパニュール に「匝の家」について寄稿しました. (NEWS-寄稿- をご参照くださいませ)